昨日の続きです。
スペシャルハチロクのスペシャルな部分を紹介したいと思います。
まずは特別スペシャルという訳ではありませんが、ラジエターとオイルクーラー。
かなり大きなラジエターが斜めに付いています。
実際、富士スピードウェイを走った時はオーバークールで60℃を下回ってメーター表示されなくなるほどでした。
真夏の耐久を走っても大丈夫なのでは
フロピロの前足。
A型のロワアームです。
ピロテンションロッドと共用するタイプで剛性は高そう。
奥にはかなりの高さのロールセンターアダプターとFC3Sのブレーキローター&キャリパーが見えます。
まあこれもそれ程特別なパーツではありませんが。
後ろのサス。
ホーシングにかなり大きなアダプターが溶接されています。
トラクションブラケットなのですが、通常と違うのはロワ側だけでなくアッパー側にも大きく伸びているところ。
中央部が明るく見えますが、等長リンクを通す為の穴です。
当然ピロです。
リヤのサスはホーシングの上に車高調が溶接されてます。
実は走行時、リヤのショックがヘタっていた為、合いそうなショックを探しましたが見つかりませんでした。
オーナーもこの状態で買ったので分らないとの事。
こうゆうスペシャルなワンオフで作ったものは、誰がどんな考えでどの部品を使ったか分かるようにしておかないと大変です。
室内はこんな感じ。
スポット増しに軽量化。
ロールケージも溶接の10点式。
等長リンクは室内のロールケージに固定されてます。
等長リンクボックスを使わないタイプは珍しい。
想像では等長リンクボックスとかが世の中に出回る前に製作したのではないかと思います。
後ろにはホーシングの上から伸びてきた車高調。
自由長がかなり短いので同じサイズの物が見つからなかったのです。
それにしても溶接したロールケージでサスペンションを固定するとはすごい技術です。
全体的に最初に製作した人の技術の高さには相当なものだったのは間違いありません。
ただ、何人かの手を渡り歩くうちに、徐々にアレッて言うような改造をされている箇所が何箇所もあり、結果お客様にお売りする事は出来ない車だと判断してオーナーにお返ししたのです。
本当に残念でしたが、時間があればアレッの部分も紹介したいと思います。