ハチロクトレノ号のタイロッドエンドを交換しました。
元々トレノ号のガタを発見したのが交換のきっかけでしたが、レビン号に強化パーツを入れて、外したパーツをトレノ号に付けると言う順番だったため作業が遅れてました。
やっぱりトレノ号は塩カルが撒いてある冬道も走るし、走行も27万kmなので簡単に外れない。
ハンマー一発では外れないのでSSTを使いました。
ブーツをズラすとラックが見えてきます。
ただ、レビン号は重ステなのでグリスが付いてましたが、トレノ号はパワステのためかグリスが無い
弱冠サビてました。
パワステで古い車は最悪の場合ブーツをズラすと中からパワステオイルがダラーッと垂れてくることがあるのですが、トレノ号はセーフ。
レビン号と同じ作業になりますが、ラックエンドの工具を掛ける切り欠きの向きが悪く少し手間取りってしまいました。
ここも同じくガスで炙ってタイロッドエンドと切り離します。
ガスが無いとかなり苦労するところだと思います。
ただの調整なら頑張れば何とかなりますが、グルグル回すのはとても大変。
ダイスでねじ山を整えます。
下に落ちているサビを見れば分ると思いますが、結構な抵抗がありました。
そのまま付けていたら最後まで締まらなかったでしょう。
実はこの作業が最後に生きて来ることになりました
ガタは片側しかなかったので、片側だけの交換の予定でしたがキレ角アップスペーサーを入れるために両側外しました。
外した状態でよく見るとブーツにヒビが入ってるのを発見!
替えた方がいいのかなぁと思い押してみたら、中からグリスがプニューと出てきた・・・
交換決定。
キレ角アップスペーサーを入れてネジロック剤のタイトロックを垂らします。
そのまましっかりと取り付けてトーインの調整をしたら終了!
の予定が簡単には終わりません・・・
外す前にラックエンドのネジ山を数えたら左右とも10山位。
ピッチは1.5mmなので15mm位ネジが出てました。
入れたスペーサーが5mmなので、そのままでは超トーイン
単純計算で3山減らして1.5mmX3で4.5mm
合計0.5mm分のトーインのはず。
0.5mm分は1/3回転なので120゜
6角の山で2つ分縮めれば元通り。
作業に入る前にサイドスリップを点検したら、何故かインに9mm振ってました(内減りするのでインに3mmほどにしていた)。
この分も120゜ 1/3位縮めてみました。
これであとは微調整でオーケーなはず。
でもタイヤを付けて下ろすまでもなく左右のブレーキローターがインを向いている。
ここで計算していた回転は意味をなさなくなりました。
目で見て大体真っ直ぐになるまで調整しようとぐるぐる回しましたが、まだイン。
一応タイヤを付けて試運転。
アライメントが狂っているのが直ぐに分かりました。
サイドスリップはインに振り切ってます・・・
ハンドルは真っ直ぐだったので片側伸ばして、片側縮めてと言う間抜けな調整をしていた訳でもないみたいです。
もう一度リフトで上げて点検。
外したタイロッドエンドと付けた物を合わせてみると長さが違う・・・
1cmほどGTVの重ステの方が長くなってました。
1cmということは6と2/3回転分
先ほどの計算で3と1/3+1/2回転分。
合計10と1/2回転
元々10回転分しかなかったのにマジであせあせ。
左右とも軽く当たるまで締めこんで測定。
イン9mm。
もう少し締めこんで測定。
イン4.5mm。
こんなもんか。
本当にギリギリ一杯でセーフ。
パワステと重ステでラックの太さが違うので注意していましたが、単純な長さが違うとは迂闊でした。
普通に走ってみると当然何も変りません
ただ、アイネットの駐車場から夜帰る時にUターンするのですが、切り返しをしなければモロにぶつかる状態から余裕で回れるようになりました。
最終的なキレ角よりもレスポンスを重視してましたが、キレ角アップもやってみたら思いの他使えそうです。